2019年07月02日
奄美に帰ってきて丸2年です
奄美に帰ってきて丸2年。当時のブログなんかを読み直してみると、今とけっこう考えに違いがあるのに気づきます。奄美に慣れてきたのかなあ。
この島で働くコツというか、なんで内地(本州)と働く感覚が違うのか、なんで奄美の仕事や接客はレベルが低い(と言われることが多いのか)という点で推論がまとまってきたのでここらで書いておこうと思います。
初めに言っておきますがどっちがイイって気持ちは別にありません。そしてあくまでも素人の「推論」なので『分からないことを推し量って論じている』に過ぎません。
で、この島で働くコツの結論ですが
①奄美では内地より「仕事とプライベートのギャップを減らした方が良い」
②奄美では内地より「ハッタリをかまさない方が良い」
の2点です。どこの田舎でも同じかもしれません。
文章が長くなるので今回は①だけ論じます。
2年前は「仕事モードの自分」と「プライベートの自分」をきっちり分けようとしていました。
仕事の時、客先では「なるべく厳しいお客さん」を想定して自分の持てる最高のサービスを提供しようと気を張っていました。
この考えは僕が特別ではなく、「お客様は神様」くらいに一般的な考えだと思います。
だから一転して飲食店等に行って自分が客になると、店員のサービスが目につきます。自分が頑張ってサービスしていた記憶がついチラついてたんですね。テーブル拭いとけよ、とか言葉遣いがなってないな、とか感じてしまうんです。その気持ちが行き過ぎると店員に横柄な態度を取ってしまうようになるんでしょう。
この島で働くコツというか、なんで内地(本州)と働く感覚が違うのか、なんで奄美の仕事や接客はレベルが低い(と言われることが多いのか)という点で推論がまとまってきたのでここらで書いておこうと思います。
初めに言っておきますがどっちがイイって気持ちは別にありません。そしてあくまでも素人の「推論」なので『分からないことを推し量って論じている』に過ぎません。
で、この島で働くコツの結論ですが
①奄美では内地より「仕事とプライベートのギャップを減らした方が良い」
②奄美では内地より「ハッタリをかまさない方が良い」
の2点です。どこの田舎でも同じかもしれません。
文章が長くなるので今回は①だけ論じます。
2年前は「仕事モードの自分」と「プライベートの自分」をきっちり分けようとしていました。
仕事の時、客先では「なるべく厳しいお客さん」を想定して自分の持てる最高のサービスを提供しようと気を張っていました。
この考えは僕が特別ではなく、「お客様は神様」くらいに一般的な考えだと思います。
だから一転して飲食店等に行って自分が客になると、店員のサービスが目につきます。自分が頑張ってサービスしていた記憶がついチラついてたんですね。テーブル拭いとけよ、とか言葉遣いがなってないな、とか感じてしまうんです。その気持ちが行き過ぎると店員に横柄な態度を取ってしまうようになるんでしょう。
休日にバッタリお客さんと遭ったりすると気まずく思いましたし、先にこちらが発見するとコソコソ逃げ回ったこともありました。
これはおそらく「仕事で頑張る分、プライベートでは勘弁してよ」とか「お客さんにも家族にも友達にも、仕事とプライベートで態度が全然違うと思われたくないなあ」という感情があったんではないかと思います。仕事とプライベートで気の張り方のギャップが大きくて、自分には負担だったんだろうと。
2年前の同僚とはプライベートでも仲良くできていました。その理由はおそらく、上司からのプレッシャーも少なく、マネジメント側でもなかったので客先と違って事務所では気が緩んでいたからでしょう。
他の上司に叱責されたり下からの突き上げが強かった職場では休日に同僚と遭うのもしんどいと感じていたように思います。
じゃあ、奄美ではどうかというと、プライベートに関してはとにかく同級生によく遭う。一日に3,4人の同級生と遭うこともザラですし、同じような頻度で顔見知りによく遭います。初めて行く飲み屋もだいたいは親父か姉の知り合いです。辿っていけば絶対共通の知人がいます。同僚やお客さんともよく遭いますし、やっぱり共通の知人がいます。
そういう、狭いコミュニティで暮らすと普段の態度はどうなるかというと、けっこう丁寧な人付き合いを心がけるようになります。鼻をほじって歩いていると誰に見られるかわからないし、交通事故の相手に賠償金を吹っ掛けると共通の知人からストップがかかります。
ここで、仕事の接客レベルを内地と同じ感覚(なるべく高く)に保っているとどうか。仕事とプライベートでギャップがあることを人に気付かれるのは嫌なので、プライベートでも気を張って襟を正して生活することになります。でも人間そんなに気を張り続けることはできないので、疲れちゃいます。
そして、お年寄りに接するような「丁寧だけれどちょっとくだけた接客」になっていきます。お客さんによってあからさまに態度を変えることにも抵抗があるのでお客さん全員に同じようなくだけた接客になっていきます。これならプライベートで遭っても疲れません。なんなら、先に見つけたら自分から声をかけることも多いです。お店に行ってそんな接客を受けても全然腹が立ちません。
個人的な見解ですが
内地では仕事中の気の使いっぷりを8、プライベートを2とすると
奄美では仕事中6、プライベート4くらいで気遣いの総量は変わっていないように思います。ただ、ギャップが少なくなっただけ。
こう考えるようになって、僕は奄美での生活がラクになったように感じます。
でも旅行者の方からすると内地より「サービスが2悪い」と思ってしまうのかもしれませんね。「人当たりは2良い」んですけどね。
これはおそらく「仕事で頑張る分、プライベートでは勘弁してよ」とか「お客さんにも家族にも友達にも、仕事とプライベートで態度が全然違うと思われたくないなあ」という感情があったんではないかと思います。仕事とプライベートで気の張り方のギャップが大きくて、自分には負担だったんだろうと。
2年前の同僚とはプライベートでも仲良くできていました。その理由はおそらく、上司からのプレッシャーも少なく、マネジメント側でもなかったので客先と違って事務所では気が緩んでいたからでしょう。
他の上司に叱責されたり下からの突き上げが強かった職場では休日に同僚と遭うのもしんどいと感じていたように思います。
じゃあ、奄美ではどうかというと、プライベートに関してはとにかく同級生によく遭う。一日に3,4人の同級生と遭うこともザラですし、同じような頻度で顔見知りによく遭います。初めて行く飲み屋もだいたいは親父か姉の知り合いです。辿っていけば絶対共通の知人がいます。同僚やお客さんともよく遭いますし、やっぱり共通の知人がいます。
そういう、狭いコミュニティで暮らすと普段の態度はどうなるかというと、けっこう丁寧な人付き合いを心がけるようになります。鼻をほじって歩いていると誰に見られるかわからないし、交通事故の相手に賠償金を吹っ掛けると共通の知人からストップがかかります。
ここで、仕事の接客レベルを内地と同じ感覚(なるべく高く)に保っているとどうか。仕事とプライベートでギャップがあることを人に気付かれるのは嫌なので、プライベートでも気を張って襟を正して生活することになります。でも人間そんなに気を張り続けることはできないので、疲れちゃいます。
そして、お年寄りに接するような「丁寧だけれどちょっとくだけた接客」になっていきます。お客さんによってあからさまに態度を変えることにも抵抗があるのでお客さん全員に同じようなくだけた接客になっていきます。これならプライベートで遭っても疲れません。なんなら、先に見つけたら自分から声をかけることも多いです。お店に行ってそんな接客を受けても全然腹が立ちません。
個人的な見解ですが
内地では仕事中の気の使いっぷりを8、プライベートを2とすると
奄美では仕事中6、プライベート4くらいで気遣いの総量は変わっていないように思います。ただ、ギャップが少なくなっただけ。
こう考えるようになって、僕は奄美での生活がラクになったように感じます。
でも旅行者の方からすると内地より「サービスが2悪い」と思ってしまうのかもしれませんね。「人当たりは2良い」んですけどね。
Posted by 便利屋 田中 at 01:32│Comments(0)